久しぶりの音楽用語講座です(全く更新してなくてすみません)。
今回解説するのは「アンサンブル」と「サイケデリック」です。
「アンサンブル」
「アンサンブル」とは
合奏や合唱という意味を指します。また曲自体やバンドの調和やまとまりを表現する言葉として使われます。音楽雑誌では調和を表現するアンサンブルの方がよく使われています。
例えば、こんな使われ方をします。「バンドアンサンブルが絶妙」「ギターのアンサンブルは骨太」。
「サイケデリック」
「サイケデリック」とは
LSD(リゼルグ酸ジエチルアミド)などの幻覚剤によって、もたらされる幻覚や陶酔状態にあるようなさまを指します。サイケデリックを略して「サイケ」という表現でも使われます。
音楽用語で使われるサイケデリックは、上の説明にあった状態を連想させる音楽を表現する際に使用されます。歪んだ感じの音や幻想的なメロディをイメージしてもらえると分かりやすいと思います。エレキギターの歪んだ音やシンセ・オルガンなどの鍵盤楽器が使用されることが多いです。
サイケデリックなメロディを主体としたサイケデリックロックはヒッピームーヴメントなどの影響があり、1960年代の中盤あたりから登場しました。ピンクフロイド、ジャファーソンエアプレイン、グレイトフルデッドなどがこのジャンルを代表する主なバンドです。
あの言わずと知れたビートルズも、サイケデリックロックに属する作品をいくつも作っています。
私が使用しているソニーの音楽ソフト「Media go」でも、このようにビートルズの『Sgt. Peper's Lonely Hearts Club Band』がサイケデリックとなっています。
サイケデリックってこういう音楽
サイケデリックのイメージをもう少しつかんでもらうために、いくつか曲を紹介します。
1.『Mesmerise』 / Temples
オアシスのノエルギャラガーが絶賛したイギリス出身の4人組サイケロックバンド「Temples」。フジロック出演など、日本でも注目度が上がっているアーティストです。
2.『ロープ』 / OGRE YOU ASSHOLE
4人組ロックバンドOGRE YOU ASSHOLEの4th album『homely』に収録。この吸い込まれていく感覚が溜まらなく気持ちが良い。気持ちよすぎて何度も聴いてしまう。
3.『マッドシュリンプス』 / ミソッカス
名古屋が生んだ5人組ロックバンド「ミソッカス」。『マッドシュリンプス』は2014年7月にリリースされたmini album『統一された混沌(カオス)』に収録されている1曲。
ミソッカスって?
先月メジャー1stとなるmini album『反逆の♭m7』をリリース。また、その中に収録されている『闇夜のキャラバン』はフジテレビで現在放送中のドラマ『無痛 ~診える眼~』の挿入歌に抜擢されるなど、今後ますます活躍が期待されるロックバンドです。