以前からサービスの開始が噂されていた定額制音楽配信サービス「LINE MUSIC」がついに今日からスタートとなりました。提供楽曲は150万曲以上。邦楽では西野カナやゲスの極み乙女、EXILE、洋楽ではワン・ダイレクションやマルーン5、リアーナなど有名アーティストの音楽が聴き放題。そして「LINE MUSIC」最大の強みが「シェア機能」です。好みの楽曲やプレイリストを友人・グループで共有し合えることができます。
そんな噂のサービス「LINE MUSIC」の気になる中身を徹底解説します!(※11月5日追記あり)
料金プラン
プラン名 | ベーシック | プレミアム |
---|---|---|
時間 | 20時間 | 無制限 |
通常料金 | 500円 |
1000円・1080円 (iOSのアプリ内で購入の場合) |
学割料金 | 300円 | 600円 |
・ベーシックプランの場合、最初に20時間分のチケットを購入し、足りなくなったら追加チケット(10時間)を買うという形になります。追加チケットは何回でも購入が可能。
※追加チケットは9月23日に廃止となりました。
・購入場所はアプリ内、もしくはLINE STORE。ただし、iPhoneでベーシックプランを選択する際はLINE STOREでしか購入できない。
・8月9日までは無料で全てのサービスを利用する事が可能です。
・8月10日以降は無料でも利用できます(ただし30秒間しか聴けない)。
ホーム画面
ホーム画面を開くと、「ピックアップ曲」「ニューリリース」「おすすめプレイリスト」「アーティスト」のカテゴリが並ぶ。
メニュー
メニューバーからは「トップ」「テーマ&ジャンル」「トピック」「シェア」「マイミュージック」「チケット管理」「設定」の7つを選択できる。1つ1つの中身を解説しましょう。
「テーマ&ジャンル」
「今週の最新曲」「キモチ」「シーン」「邦楽」「ROCK」などのカテゴリを選択すると、そのカテゴリに合ったプレイリストがいくつも並んでおり、好きなリストをチョイスすることが可能です。
「トピック」
「作業用BGM」「カラオケ(女子編)」「通勤・通学」などトピックごとに様々なプレイリストが入っています。
「シェア」
これが「LINE MUSIC」最大の強みであろう。グループや友だちごとに「自分が送った曲」や「相手からもらった曲」の一覧を見る事が出来る。
「マイミュージック」
マイプレイリスト・お気に入りソング・お気に入りアルバム・マイアーティストの一覧が確認できる。
「チケット管理」
所有するチケットの有効期限や購入履歴のチェックはここでする。
「設定」
音質の調整(自動・上・中・下)や再生終了タイマーの設定をしたい場合はここで行おう。
再生画面の操作
再生画面を見ると、下に「リピート」「シャッフル」「メニュー」とある。それぞれはタップして操作する。
リピート | 「全曲リピート」「曲をリピート」を選択できる |
---|---|
シャッフル | タップでONになる |
メニュー | 「シェア」や「お気に入り」「プレイリストに追加」などはここから行う |
・右上にも「シェアボタン」があります。シェアの右隣には再生中のリストが確認できるボタンも設置されています。
シェア
「LINE(トーク)」「LINE(タイムライン)」「Twitter」「Facebook」の4つからシェアが可能。LINEでは個人はもちろんグループ内でもシェアすることが出来ます。
普段LINEでトークしている時にも、「+」ボタンから曲やプレイリストを投稿する事ができます。
注意点
・シェアされた楽曲を聴くには「LINE MUSIC」をインストールする必要があります(無料で使う場合でも)。
・「再生画面」に戻りたい時はメニューバーの最下部にあるジャケットの部分を押せば戻れます。(ここがちょっとめんどくさいと感じた)
フレンズチョイス機能
「シェア機能」と並んで魅力となるのがこの「フレンズチョイス機能」。LINE上にいる友だちが「LINE MUSIC」で聴いている曲のリストがトップページに表示されます。具体的に誰が何を聴いているなどの表示はないが、何人の友だちがその曲を聴いているかは把握できます。(6月11日時点ではまだ表示されていません。)
PCでも楽しめちゃう
LINE MUSIC 公式HP
LINE MUSICはPCで楽しむ事が可能です。利用方法はいたって簡単。LINEに登録しているメールアドレスとパスワードを入力し、ログインするだけ。
あとはスマホと同じように好きなだけ音楽を聴くことが出来ます。スマホのように端末や通信上の関係で時々起こる音切れもほとんどありません。快適に音楽を楽しみたい方はPCでの利用を試してみることをお勧めします。
画面下のバーにある再生画面から操作が可能。
オフラインでも聴ける機能
「LINE MUSICはデータ通信を切っても聴くことが可能です。方法が少し複雑なのでイマイチ分からない方は下の記事を参考にして頂ければと思います。
音質
種類 | 音質 |
---|---|
高 | 320Kbps |
中 | 192Kbps |
低 | 64kbps |
・ネットワーク環境に応じて音質の調整する「自動機能」も選択できます。
使用した感じを含めた感想
良い点
・聴き心地はよし。音切れもそんなになかったです(今日は「AWA」の調子が悪かった)。バックグランドでの利用時に時々止まる程度。
・1つのプレイリストに入っている曲数が多い。
・なんといってもシェア機能は大きなストロングポイント。若者がこのシェア機能やフレンズチョイスを活用することによって、新たなスターが生まれる可能性もあり。
・学割制度がある。この料金プランを見ても、若者をターゲットにしていることは明白でしょう。若者層にどれくらい広がるのか今後注目したい。(先月始まった定額制サービス「AWA」で全てのサービスを使いたい場合は1080円かかる。)
課題
・プレイリストの数が「AWA」に比べて少ない。
・操作のしやすさは「AWA」の方が上。大きな問題はないが、所々気になる点がありました。例えば、検索欄に「miwa」と打ってもベストマッチングにmiwaが出て来ないなど、検索欄の使い勝手がイマイチ。また再生画面に戻る方法が分かりづらいなど、操作性に少し課題があると感じました。あと検索欄に「indigo la End」がなぜか2つありました。(おそらくインディーズ時代とメジャーで分かれていた)
・提供楽曲の少なさや通信量は「AWA」と同じく今後の課題。
電力の消耗スピードを「AWA」と比較してみた
条件:サム・スミスの『In The Lonely Hour』を音量1で30分間流して計測。スマホの明るさなどの条件も全て同じ。
結果
「LINE MUSIC」:30分間で8%消費
「AWA」:30分間で5%の消費
消耗スピードは若干「AWA」の方が遅いという結果でしたが、そこまで大きな違いはないようです。
最後に
「AWA」と「LINE MUSIC」を使ってみて、個人的には「AWA」の方が多少使いやすいかなーと感じました。しかし、「LINE MUSIC」のシェア機能は大きな魅力ですし、ライト層にとっては十分使えるアプリだと思います。2つのサービスが切磋琢磨して、良い物になっていくことを期待したいです。
先月から今月にかけて、立て続けにスタートした定額制音楽配信サービス。あのAppleも先日正式に定額制サービス「Apple Music」を開始する事を発表しました。日本でもサービスが開始されるようです。現在、世界的にはストリーミングサービスが主流となっています。他国と比べて、CDがまだ売れている日本でどのくらい定額制サービスが広がるのかは未知数。しかし、日本の音楽市場に新たな風を巻き起こす事は確実でしょう。
定額制サービスの拡大により、新たなスターが出現する可能性もあります。今までなかなか脚光を浴びなかった才能溢れるアーティストにとっては大きなチャンスだと思います。このチャンスを活かす新たなスターがたくさん生まれることを祈って、今後の音楽シーンに注目していきたいと思います。
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